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パイナップルカモミール

カモミールというと、あの普通の(!?)カモミールを思い浮かべるでしょう?

しかし、これはパイナップルカモミールという種類で、実はイギリスの道路わきや
歩道のアスファルトの間などによく生えているもの。もちろんロンドンの街中は無理ですが。

これはうちの近所(Warwickshire)の野原で群生していました。でも歩道脇にもよく生えているのを見かけます。

パイナップルカモミール_d0040759_0391892.jpg


はじめは
「あらら、誰かが踏んづけちゃったから花びらがとれちゃったのねー」と思ってましたが
花びらが元々ない種類でした。

パイナップルの匂い、ではなく、花びらがなくてパイナップルみたいに見えるから
パイナップルカモミールという名前です。

香りはしっかり、カモミールの香り。
精油のカモミールよりいい感じ。

昔むかしはこれが薬用としても用いられてたそうなのですが、今ではすっかりローマンカモミールやジャーマンカモミールの栽培が盛んになったので、これが薬用とされることはないそうです。でも、むかしの人はこれを使ってたんだなーと思うと、「使わずにおいてはもったいない!」と思ってしまうのですが・・・。
インフュージョン(ハーブティ)にしたものをスキンケアや、ウガイなどに利用されていたようです。

学名はChamomilla suaveolens または Matericaria matricarioides
学名のsuaveolensは"Sweet smelling" を意味します。

Matericaria の部分は、英語でいえばMatrix,つまり「母体」を意味し、カモミールはすなわち女性のための薬用植物としても使われていたという歴史もあります。
生理の前後などに頭痛がしたり、気持ちがイライラしてしまったり、または生理前になるとお腹の調子が悪くなって下痢しやすい・・・などなど、女性特有の症状に、昔は使われていたことからこのラテン名の由来があります。
by ゆきえ
by holistic-care | 2005-06-27 00:48
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