イギリスの鍼治療番組

昨日、BBC2でやっていました、Alternative Medicineの番組で、鍼のこと。
どうしてそれが痛み止めになるのか?とか。
レポーターの女性(自称 サイエンティスト)は どうしても「証拠」(科学的根拠)が知りたい と中国で鍼を受けたり、あとはヨーク大学でMRI(だったかな、そういうのでした)使って脳の反応を見たりしていました。

結果はやはりMRIでも 脳の反応が見られ、「ではどうしてあの鍼がそういう風に作用するのか?」つまり、「気」というエネルギーをどう証明するか、ということでしょうか?

もともと、西洋では「気」という考えがないので、わかりにくいのかもしれないです。
でも証明しろとか言われても難しいですしね。

日本だと、「気」を信じる信じないは別としても、私たちの生活に溶け込んでいます。
すでに日本語に「気」というコトバがたくさん使われて日常会話になっています。

元気・病気・気合・気性・・・・・

そして
「気が抜ける」「気が合わない」「気の毒」などなど

NHS(イギリスの政府の国民健康管理機関のようなところ)はAlternative Medicineは基本的には認めていません。こういった「証拠」つまり「数値」と「理論」で証明できるものがないから、というのが大筋の見解でしょうか。
アロマセラピーだって世間で言われているほどどの病院でも使われているというのではないです。第一、ナースにそんなヒマがないでしょうし。これだけ看護師不足なんですから。
精油を売るのに必死なショップの宣伝文句に洗脳するためのセリフ、ということに多くの日本人は気がつかないでしょう。

もちろん、NHSがそういったAlternative Medicineを認めないのは他の理由もあります。
なぜならこういったAlternative Medicineのセラピストになるための教育機関というのはとてもいい加減なところも多いからです。自称・・でもOKだったりします。
アロマセラピーでもたった3ヶ月くらいでディプロマを投売りにしているスクールが一体いくつあるでしょうか?

人の身体に責任を持って触る仕事に3ヶ月で免許皆伝(それも毎日行く学校ではなくて週末のみでたった3ヶ月。賞味何時間でしょう?)という仕事はありません。
国費で人の健康を預かるという立場上、やはりある程度は懸念するというのはわからなくもないのです。
「小さい時にお医者さんごっこで看護婦さんをするのが得意だったから」というだけの自称「看護師」に注射してもらいます??私は遠慮したい。

さて、その鍼ですが、NHSでは一部では使われています。
PTがすることが多いです。PTが鍼のコースに入って勉強するのです。
鍼は「日本の鍼」を使うので、細くしなやかです。ただ、コストが高い(鍼代)ので、NHSとしては「取り入れるのに躊躇する」。(これは実際にNHSのPTから聞いた話です)
金がないからできない、というNHS特有のいい訳ですが。

灸は、最近イギリスでも人気がでてきたのか、一部のアロマスクールが灸のクラスを始めました。1日クラスです。そして翌日にはあなたも灸をクライアントにすることができます・・・。

コワイですね・・・。自宅で自分がする千年灸でもちょっとなれるのにコツがいるときもありますが、ましてやクライアントからお金とってするのに、1日コースの灸ですか・・
おそるべしアロマスクール。
(しかし、こういうスクールが後を絶たず、実際に事故が多いため、現在、IGPPなどは灸についてはセラピストの障害保険対象から外しています)

うーん、この番組を見て、今日あたり、チャイナタウンは鍼治療を受けたいという人で大忙しかもしれませんね。

来週はヒーリングについて。
鍼や灸、指圧とはまた違った意味で「証拠」が取れない(?)Alternative Medicineです。
どういう風に番組取材するのか楽しみです。byゆきえ

BBC2 火曜日 9時から10時(夜)
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by holistic-care | 2006-01-25 18:37 | ホリスティックケア
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