ホリスティックな理学療法

ホリスティックというと最近のニホンのイメージでは
アロマセラピーとかハーブとか・・・?

もともとホリスティックという意味が、最近は「癒し」というコトバ並みの「投売り状態」のニホンでは仕方ない傾向かもしれない。残念。

ホリスティック・・いろんな意味があるとしても
ここでは全人的として、その人全体(生活・家族・習慣・既往歴など)を見るという意味で
その考えに基づいた理学療法の話です。

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理学療法というと、これはこれで
スポーツ領域では欠かせない職業でもあるし、
また最近の高齢化にも伴ってリハビリにも欠かせない・・・。
なかなか範囲の広い専門分野の1つです。

今日は、いつもの臨床実習の中でPTと個別に話を聞いてどんなことをやっているかをいろいろと説明してもらう時間がありました。
リンパ浮腫やオンコロジー(腫瘍)ユニットでのPTはどんなふうに働いているのか?を知りたかったのでとても良い機会でした。

リンパ浮腫では運動も1つの大事な要素と言われているので、どんなふうに指導するのかなというのも知りたかったし。

PTのアリソンさんは、ズバリ
「It is Holistic !」

よく運動でも
「この動作を右10回、左10回をしましょう」とか
「この運動を15分間、毎日しましょう」などいったのがありますね。
彼女は
「ああいう細かい数字は無駄。何回しないとだめとかそういうだと結局続かないから。」

そして

「患者さんが自立するためのものだから、「この器械を使ったもので」とか「ここ(PT室)に来てPTといっしょに運動を」とかいうのをしていたら、いつまでたっても自立ができない。
もちろんPT(他の関係者も含め)がサポートはするけど、あくまでも患者中心なので、
まずは患者が自分で気軽にできること、簡単にできること、を提案する、ということです。
また、簡単だけど大事なのは「姿勢」
特に腕の浮腫の方は重たい腕をカバーするように前かがみの姿勢になりがち。
そうなると重い腕の首筋や肩も痛くなります。
きちんとした姿勢を保つための工夫を患者さんに合わせて指導します。
「姿勢」というのは、なんでもないことのように思われるけど、毎日ずっとのことなので侮れない・・・。

また、PT1人で動くのではなくて、いつもチームの中で動くので、
担当した患者さんの様子についてはナースと話し合います。
常に情報交換を欠かしません。

患者さんが自立することで、手術前もしくは発症前のような(もしくはそれに近い)社会生活に戻ることができます。誰だっていつまでも病院通いはしたくありません。
元の生活スタイルに早く戻るためにも、まずは自分でできることをすること。
となると、それは簡単であること。簡単でなければ長続きしません。
自分で少しずつでもできることで、成果が出れば、それが「自信」につながります。

乳がんの患者さんのグループで、ハイドロセラピー(プールを使った水中運動みたいなもの)を企画したとき、第1回は皆さん、術後、初めて水着を着るのでとても恐れていたそうです。
でも回を重ねるにつれ、「水着になっても平気」という自信がつき、みんな楽しむようになってきたそうです。そうなると、こんどは「乳がんの手術したからできない」と思っていた、他の社会生活にも少しずつトライし、元の社会生活に戻るキッカケとなっていくとのこと。
もちろん全員ではないとしても・・・。

「自信」をつけさせる、というためにも、どういうことが自分でできることか、ということを
その人の生活に合わせて一緒に考えて、必要な運動や日常生活のヒントを提案していく・・・・
早く自立した元の生活に戻るために。
これが Holistic Physiothrapy!!byゆきえ
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by holistic-care | 2006-02-01 08:07
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