前にも書いたかもしれないんですが・・・
ホリスティックというと、日本では Body Mind Spirit の3本立てでケアをする、という意味が強いです。(といってもこれも欧米の受け売りの部分が多いので、看護概論を習っても「なんだかなー」って感じの意味合いしか説明されませんけれど・・) でも、アロマやハーブの本場と言われる(一般に、ですが)イギリスでホリスティックケアということで病院で考えると、 Patient is the Centre (注:イギリス英語はCentreのスペルはCenter ではありません) つまり、患者を中心として、あらゆる角度からコメディカルがチームを作って専門領域で観察しそれをお互いに共有して 360度からぐるりと、つまりそういう意味で「統括的・全人的」に患者を観察してケアしていく。 という意味の場合も多々あります。実際、私のホスピスでのアロマセラピーを管理監督をしていたPCT(Primary Care Trust)ではこの言葉が呪文のように唱えられていました・・・。 平たく言えば、チーム医療 ということになります。 いくら有能なナースがいても1日24時間、1週間は7日、1年は365日というのは変わりません。それにナースがその学生課程で習う科目、たとえば薬学でも栄養学でも、それは一端の知識であって、その深さは たとえば本来、薬剤師なら6年もかけて習得していくものです。 そうなると、やはり「餅は餅屋」。 チームを作ることで、やはり専門だからこその気づきや技術というものがありますから 1日24時間、という平等な条件の下でも、最大にそれを生かして治療に生かすことができます。 もちろんそれぞれの担当がお互いにリエゾンしていくことが重要です。 でもそれがチーム医療の良さだし、だからこそ、コメディカル でいろいろな職種があり、もちろんそのための専門課程で何年も勉強したり実習してきているわけですからお互いがお互いを尊敬していくことも大事です。 時々、ナースだけで切り回しているところなんかもあって、これってきっと病院がまともにコメディカルを評価していなかったり、または人件費削減で採用していなかったりということでナースがやらなければならないという負荷がかかってるんだろうなと思うのですが・・・・。 リンパ浮腫の実習をしていたホスピスではナースだけではなく、チャプレン、CAMのセラピスト、臨床心理士、栄養士、PT、ソーシャルワーカー と、多彩なメンバーといつでもスムーズに連絡を取り合っていました。 浮腫が減ればいい、というだけの観点ではなく、いろいろな面からトータルにサポートすることで、自立を促す。それがホリスティックだからという考えです。 日本で定義になってる「ホリスティック」とはちょっと違うかな・・? 写真は私が約4年間、アロマセラピーを担当していた英国のホスピスの一室。 なによりも自然な光を取り入れること、自然を感じることができるようにされています。 別にシュタイナーとかではなく、ごく普通にNHSから援助を30%ほどもらっているホスピスです。 by ゆきえ ![]()
by holistic-care
| 2008-10-18 20:59
| ホリスティックケア
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