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Japanese Holistic Nursing Association

Japanese Holistic Nursing Association(JHNA)が立ち上がります。
和訳すると、日本ホリスティック看護協会。

会長は、群馬大学医学部保健学科教授 小板橋喜久代先生。
そして、第1回日本ホリスティックナーシング研究会が
大阪で7月に開催されます。

いよいよですね。

ホリスティックケアが、
どう日本の看護の中で位置づけられ実践されていくのでしょうか。
慎重に確実に進める時期です。
今、同時期にいる私たち一人一人が考え作り上げていく時です。

小板橋氏は、日本で初めてリラクゼーション外来を看護で立ち上げた方。
池川氏は、看護哲学の第一人者。
そして、ジカン氏は、実践者でありCAMの研究者。
哲学的なバックグラウンドをきちんともち、
学術的にも実践分野でも進めていこうとする姿勢が、
こういうところからも見て取れます。

またおそらく、この第1回に集まる人たちは、
今後の日本のホリスティックナーシングに
深く関わっていかれる方々だと思われます。
どんな方たちが集まるか、それも興味津津です。

特に参加者の資格は限定されていないようで、
学生さんでもOKということです。

チラシもワード文書でありますから、希望される方はお知らせください。

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第1回日本ホリスティックナーシング研究会
テーマ:「ホリスティックナーシングとは」

ホリスティックナーシングとは,身体(body)だけでなく
心(mind)と魂(spirit)をも包括し、社会や自然環境との
調和の中で生きている全体的(ホリスティックな)存在として
ケアする看護です。

その特徴として,科学的視点をもちつ「癒しの技」を
看護ケアの中に取り入れ,従来の看護技術だけでなく
補完・代替医療(complementary and alternative medicine: CAM)として
分類されているさまざまなアプローチを用いています。

また、看護師の存在自体がケアにおいて果たす役割を
重視しており、看護師自身がまず癒された健康状態を
保つこともホリスティックナーシングにおいては
看護技術として重要となります。

米国看護協会(American Nurses Association: ANA)に
おいても看護専門領域の1つとしてホリスティック
ナーシングが認可されており,アロマセラピー,
セラピューティックタッチ,リフレクソロジーなどの
習得が看護師の資格更新に必要な生涯教育単位として
認められています。

第1回研究会では
「日本におけるホリスティックナーシングの在り方」について、
皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
たくさんのご参加お待ちしております

日 時: 2009年7月19日(日) 9:00-16:30
会 場: 関西医科大学附属滝井病院 南館2F臨床講堂
参加費:2000円

<プログラム>

9:00~9:05
開会の挨拶 : 小板橋喜久代 (群馬大学医学部保健学科教授)

9:05~10:05 :講演① 小板橋喜久代
           「ホリスティックケア(ナーシング)」
              
10:05~11:05 :講演② 竹林直紀(アイ・プロジェクト統合医療研究所所長)
           「統合医療の医療哲学」

11:05~12:05 :講演③ 相原由花(ホリスティックケアジャパン代表)
           「臨床アロマセラピーの実践」

12:05~13:00    昼休み

13:00~14:00: ヒーリング体験 
        アドラー・コリンズ・慈観(福岡県立大学附属研究所准教授)

14:00~14:15    休憩

14:15~15:45 シンポジウム

       座長: 小板橋喜久代、 竹林直紀
     
       ・池川清子(甲南女子大学看護リハビリテーション学部看護学科教授)
       ・中井吉英 (関西医科大学名誉教授、日本心療内科学会理事長)
       ・アドラー・コリンズ・慈観
       ・相原由花

15;45~16:30  ディスカッション

16:30      閉会の挨拶 : 竹林直紀

※プログラム・講師・タイトルは、事前の予告なく
 変更になる場合があります。何卒ご了承ください。

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by yoshi
# by holistic-care | 2009-06-11 19:41 | お知らせ

あけましておめでとうございます

福岡は、雪が舞い散るなか、正月の朝を迎えました。

12月に、トランスパーソナルな、ケアリングーヒーリングを体系立てている
看護学者、ジーン・ワトソン氏の特別講義を受けることができました。

ワトソン氏は、おっしゃいました。

「自分の看護師としての体験の中で、一番大事だと思ったことが
 看護学のどこにもなく、誰も教えてくれなかったことでした。
 そのことを、大事だというためには、言葉で表す必要があります。」

このブログも、その1つの形です。

また、一人ずつ、
“We are The Light.”と書かれたリストバンドをいただきました。

年頭にあたり、この光にフォーカスを合わせ
新たに時間を積み重ねていこうと思います。

みなさま、今年もよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます_d0040759_17443115.jpg


オーストリアのSt.Antonの2000mあたりの
ダイヤモンドダストの柱と太陽。


by yoshi
# by holistic-care | 2009-01-04 17:48 | 雑記

Weinachten

ドイツのクリスマスは、Weinachten(バイナッハテン)といって、
1ヶ月ほど前から、広場にクリスマスマルクトという市がたちます。

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これは、規模が大きくて有名な、シュトゥットガルトのクリスマスマルクト。
店の上の飾りは、コンテストになっているので、それぞれ気合が入っています。
これほど大きくなくても、この時期はそこここの町でクリスマスマルクトが楽しめます。

ただ、この時期は寒い!!!
そこで欠かせないのが…
Weinachten_d0040759_12405145.gif

グリューワインです。
浮かんでいるのは、りんご。オレンジも入っています。
そして大事なのが、シナモンやクローヴといった香辛料。
これが、寒ければ寒いほどおいしいんです。

飲み物だけでなく、アロマオイルもクッキーも
Gewürz(スパイス)と入った、クリスマス仕様のものが出回ります。

つまり、体をあたためるということが大事。
また、晴れる日がほとんどない上に、
緯度が高いため日照時間がとても短くなるうつうつとしやすいこの時期を、
楽しんで過ごすという知恵と見て取れます。

ホリスティックケアに大事なのは、体と心をあたためること。
わくわく楽しんで過ごすこと。
方法は、気候風土でアレンジ♪

風邪のひきかけ、どうしていますか?
葛根湯、ホメオパシー、何度も助けられました。確かにいいです。
この場合、西洋医学の薬は無力であったり、逆に長引かせたりします。
しかし、一番大事なのは、うどんを食べたり葛湯を飲んだりして
中から外からあたたかくして寝ること。
それで、自分がもっている何よりの薬、免疫力が働きます。
(あ、風邪はひいたらひいたで大事なことです)

今日も真冬日。
さ、葛湯に生姜を入れて飲もうかしら♪
みなさまもご自愛くださいね。。。

by yoshi
# by holistic-care | 2008-11-21 13:18 | ホリスティックケア

ME,更年期障害、不眠症

今、イギリスの某サイトに入っているのですが、会員数23000人というそのサイトの中で
毎回のように話題となり、相談があがってくるのがストレスによる「うつ」「不眠症」そして
女性の場合は更年期障害がひどくなったり(または早くそれがやってきたり)、ME等・・・

どれも、スタンプで押したように(判子というか・・・) GP(かかりつけの医師)から
抗鬱剤が処方されて、それで終わりです。
この抗鬱剤が、日本では禁止されているような、結構強いものが処方されることも多いです。

ひそかに(苦笑)、このサイトで食事やアロマセラピー、クリスタルを使ったComplementary Therapyの相談を受け付けているのですが、ストレスが及ぼす影響の大きさといったら・・・。
しかし、一方では、イギリスの偏った食生活の乱れが、体のエネルギーとしてのバランスを崩しているようにも思います。
食事内容を聞いていると 「それじゃあ体のエネルギーが保てないよ・・」といったものばかり。

東洋的食事というのは健康的、というファッション要素が強いイギリスです。かといっていまさら彼らに豆腐だ、味噌だといって指導(それもメールで)というのは無理な話。
したがって、イギリスで入る食材で、かつイギリス人がなじみやすいレシピで、というのを中心に考えています。だからメニューは当然、洋風です。
それに、たとえば「乳製品は「陰」だから」なーんて言っても無駄な話。
ミルクティーを飲むのは彼らの文化です。それをいまさら「豆乳で」とかいっても不味いだけ。
そのあたりは柔軟でもいいと思っています。「ナンチャッテ栄養士」なので許してね(笑)。
焦点は、いかに季節の食べ物をおいしく簡単に取り入れるか
とか
根野菜を上手に使ったレシピ(エネルギーのグラウンディング という意味や、今から冬に向かい、体を温めておく「陽」の食べ物とした意味でも、根野菜は大事・・・)。


これは日本でも同じで、欧米モノがモテハヤサレル中、やはり日本で(それもできれば地元で)入手できる食材で、かつ作りやすいもの、というのが一番基本かなと思うのです・・・・。
このクソ寒いのに(すみません、言葉使いが悪いけど。でもニュアンスはわかってくださいな)
レタスやキュウリや、またはマンゴーだのバナナだのといってものをいつまでも食べていると
体が芯から冷えてしまいますよ・・・おしゃれな若い人たち、特に。

特に、こういった症状というのは、長丁場での勝負ですから・・・。

そして同じ「更年期障害」といっても、西洋と東洋では違う文化の下での生活です。気候も違います。だからこそ、西洋の受け売りそのままでは日本では使いにくいものも多いのです。(アロマセラピーはその典型。ただし逆にイギリスでなら使いやすい)

アロマやハーブが本場というイメージのイギリスですが、この不況下、そして、そのサイトでの多くの人が実は多額の借金(離婚に関して弁護士を立てないといけないので、その弁護士費用支払いのため)や、夫の養育費未払いによる困窮などの方が多く、気軽にアロマやハーブセラピーを受けにセラピストのところに行けない、というのも実情なのです。
本場だからみんなが受けられるわけではない、という・・・・。

私の場合は、今は日本にいるのでメール相談だけしかできないのが残念なのですが、いつかイギリスに戻ったら、きちんとしたクリニックが出せたらいいなと思うこのごろです。(日本は制約が多すぎ!)

実は私はそのサイトで多くの方に精神的サポートをしていただいたので、そのお礼で無料サービスを受け付けた次第です・・。このサイトはいろいろな方面の専門家がいて、弁護士も簡単な相談なら無料で受けています。イギリスでは珍しいコトなのです・・・・。
自称「セラピスト」というメンバーは多いのですが、実際にアドバイスをする人もいなかったので・・・。

たとえば、「うつ」に対してはハーブではセントジョンズワートがよく使われてイギリスではこの錠剤もよく売られてるんですが、品質の悪いものも多いし、また何よりも、ワーファリンとは禁忌ということが知られていません。
またストレスで全く食事が取れない状態(食欲がない)の人が「リラックス」のつもりでラベンダーを使うと、血圧が下がりすぎてしまう場合も否定できません。
こういった注意事項を促しつつ、上手に、今、受けている治療と平行した補完療法をセルフケアとして行えると一番いいかなと考えています。

骨折をアロマセラピーで治す、なーんてのを言ってるセラピストは日本だけのような気もします・・・。骨折等の外傷はやはりきちんと外科で手当てを受けましょう。切った、張った の処置はやはり適切な手術と術後管理は必須です・・・どーしてもアロマを使いたい!という人は、術後におちついてから、医師のOKが出てからお風呂に入るときに筋肉を休める意味でアロマバスにする・・といった方法での活用をオススメします・・・・。
# by holistic-care | 2008-11-03 18:14 | ホリスティックケア

雪月花の心

『雪月花の心』という本を見つけました。
祥伝社新書 ヴィジュアル版 (2008/10/24)
栗田 勇ロバート・ミンツァー(英文対訳)


「日本人がいだく心情や美意識は、何に由来しているのだろうか―
 その私なりの答えをできるだけわかりやすく記したのが本書である」
                          ―著者まえがきより―

講演内容を本にしてあるのですが、
日本文化論の第一人者として知られている(らしい)栗田勇氏の濃い内容に、
ジャパニーズ・ホリスティックアート(?)の教科書ともいえそうなものです。

この中に雪月花の説明があります。

雪:季節の移り変わり、時間の流れ、そして春を迎える…
月:宇宙・コスモス、空間の拡がり
花:時空にしたがって現れる存在現象の象徴    (p34より)

これは、まさしくホリスティックの、time,space,transpersonal,patternであり
しかも、美しく、たった3つの漢字で表されているとは、驚きに値します。
まさに、洗練された美を感じます。

日本が世界に誇れるホリスティックな世界の一端です。
英訳つきなので、
海外でホリスティックケアに携わっている人へのプレゼントにも最適♪

ホリスティックケアの重要な要素のスピリチュアリティは、
文化抜きには考えられません。

また、ホリスティックケアは、個人で行う分にはあまり問題になりませんが、
自由診療枠や、法律上の医療外の活動として行われる場合は、
行動規範として、倫理が要となることを痛感しています。
ですから、特にCAMに携わる人には、倫理教育が必須だと思っていますが
倫理にも文化的な背景がからんできます。
そして、その教育で大事なのも、感性を育てるということ。


まだ雪には早い季節ですが、月はとってもきれいな頃です。
あ、今日は新月ですが(笑)
お願い事にはいいときですね。
始まりのエネルギーです。


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カナダのレイクルイーズで、夜に満月の光だけで、雪深い森を歩きました。
(案内してくれた人と2人でしたが)
大自然は惜しみなく、ホリスティックケアしてくれます。
オーストリアのとあるスキー場では、満月の夜に滑ることができます。
# by holistic-care | 2008-10-29 02:30 | 雑記